例年憲法記念日に行っている「憲法を考える郡山市民のつどい」を今年は5月10日、郡山公会堂で開催致しました。この「つどい」は、当事務所も参加する実行委員会が毎年開催しているもので、今回で35回目です。当日は、250名を超える市民の方にご参会いただきました。
今年の「つどい」は、「文学で問う原発の日本―今日本はどこへ向かうのか―」と題し、東京大学大学院教授で全国九条の会事務局長の小森陽一氏に講演をいただきました。
小森氏は、近時問題となっている集団的自衛権行使容認の動きについて、その歴史的背景から解説されました。また、集団的自衛権を認めることで、自分たちの孫や子どもといった若い世代が現実に戦場にいくことになるという危機感を持つべきであると指摘されていました。憲法を変えて日本を戦争できる国にすることは断固として防がなければならず、そのためには九条の会を始めとした草の根の活動が必要であると提言されました。
小森氏の講演を受け、参加者一同で「集団的自衛権行使容認を許さず、憲法の平和原則を守り抜くアピール」を採択し、閉会となりました。
憲法はいま、これまでにない危機にあります。当事務所としても、今回の「つどい」を通じて、憲法について考え、学んでいく決意を新たにしました。