昔はよく家のまわりで焚火をする光景がありました。最近は焚火をする姿をみることがなくなったように思います。勝手に焚火をすると罰せられるという話も聞きましたが、どうなのでしょうか。
ご回答
焚火と一口にいっても、様々なものがあります。庭先で少しの落ち葉を集めて行うものから、たくさんの木材を集めて行うものなど様々です。焚火に関する法律は、実はたくさん存在するのです。法律だけでなく、地域の条例などで規制されていることもあります。
焚火を行う場合には、当然のことながら延焼防止に気を付けなければなりません。周りに延焼しないように不燃物で囲むこと、周囲に人家などがない広い場所で行うこと、万が一に備えて消火設備(水を入れたバケツなど)を準備するなど万全の対策が必要です。これらの注意を怠ると、場合によっては軽犯罪法違反の罪に問われることもあります。
また、燃やす物によってはそもそも焚火が禁じられているものもあります。廃棄物処理法では廃棄物の処理方法について定められており、一部の例外を除いて廃棄物を焼却処分することは禁じられています。例外としては、「慣習上やむを得ない廃棄物の焼却」「周辺地域の生活環境に与える影響が軽微」なものなどが挙げられます。自宅の落ち葉を燃やすような場合でも、量によっては廃棄物処理法に抵触する場合もありますので、注意が必要です。
さらに、そもそも焚火が禁じられている場所もあります。公園などが代表的な例ですが、そのような公園を利用する場合には、焚火などをしないように注意しましょう。
自分では安全だと思って焚火を行っても、煙が発生すると消防が火事と勘違いすることもあります。一定の規模の焚火を行うような場合には、事前に消防に相談するなど万全の対策が必要です。