20年ほど前に、ある男性と結婚を前提に交際を始め、その男性が15年ほど前に自宅を建築したので、そのタイミングで一緒に同居生活を始めました。以来、事実上の妻として家事をこなし、相手の生活を支えてきました。
ところが、相手は、今から2年ほど前に実家に戻り、私とは別居するに至りました。相手方が実家に戻った理由ははっきりしませんが、自宅は、その後も私が居住して生活してきました。しばらくして相手から自宅から出てくれと言われましたが、そのまま生活してきました。
2年ほど過ぎた最近、相手から別な女性と結婚した、会社を辞めた、家に入りたいから出てくれと言われ、その女性からも度々自宅から出るよう言われています。
上記のケースの場合、結婚を前提に交際して同居生活に至ったということであれば内縁関係が成立しているように見受けられます。そうすると、一定の場合には法律上結婚している夫婦関係と同じように扱われる場合があります。例えば、その男性が浮気して別居し内縁関係が破綻したような場合には慰謝料の請求とか、同居していた間に協力して蓄えた財産があれば財産分与の請求ができることなどです。
上記のケースは、別居理由がはっきりしませんのでなんとも言えませんが、相手にその理由を質して相手方の不貞行為が原因だった場合には慰謝料の請求も可能です。また、同居期間の約13年間に蓄えた財産があるのであれば財産分与を求めることもできます。
当事者同士で円満な協議ができないのであれば、家庭裁判所に調停の申立てをして、裁判所で話し合いをすることもできますので考えてみてはいかがでしょうか。