けやき法律事務所は、2022年7月を迎えると事務所創立五十周年となります。このため、当事務所では事務所と関係の深い方々にもご意見を頂きながら記念行事を準備してまいりましたが、その中で記念植樹を兼ねて山登りをしようということになり、去る5月21日、実行しました。
山登りは、「五十」に因んで双葉郡葛尾村にある五十人山に登ることになり、所員を含めて総勢30人以上が参加しました。但し、全員が山登りをしたわけではなく、高齢の方や体力に不安のある方は、葛尾村内の観光施設等を観光するという選択を設けました。
ところで、葛尾村は、2011年3月11日の東京電力福島第一原子力発電所の事故により避難指示を受けて全村避難をしたところです。現在、一部の地区が避難指示解除を受けただけであり、村民全員が元の生活を取り戻した訳ではありません。このため、けやき法律事務所でも50周年の記念として葛尾村にけやきの幼木を寄付し、村の復興の一助になればとの思いで記念植樹をさせていただきました。
記念植樹では、葛尾村の篠木弘村長をお招きしてご挨拶を賜った後、村長も交えてけやきの幼木を植樹しました。今後、このけやきの幼木が大きく成長し、葛尾村及びけやき法律事務所の発展を遂げていくことを祈念して記念植樹は終わりました。
その後、参加者は、山登り班と観光班に分かれて行事を遂行しました。五十人山は標高が900メートルに届かない初心者でも登れる山ですが、落伍者もなく全員が登頂し下山の途につきました。山頂では、ツツジが満開状態でしたが、下山途中には福島市から来られた高齢者と思われる登山グループとあいさつを交わすなど交流しました。
観光班は、葛尾村内の施設である葛尾伝習館見学、葛尾大尽屋敷跡公園、かつらお胡蝶蘭工場を巡ったルートでしたが、葛尾大尽屋敷跡公園は、藤原氏の流れをくむ人物が生糸業や製鉄業で巨万の富を築き「葛尾大尽」と呼ばれるようになり、江戸時代中期には栄華を誇った数多くの屋敷跡などが発掘されて、現在は公園として公開されている施設です。また、原発事故後に葛尾村の復興と住民の帰村、新規移住による人口増加、新たな産業創出を目指して設立されたかつらお胡蝶蘭合同会社では高級品である胡蝶蘭の栽培と販売活動を見学してきました。
その後、山登り班と観光班が合流してバーベキューを楽しみ、参加者一同大いに盛り上がりました。野外活動ということもあり新型コロナ感染にも注意をしながらの行事でしたが、日頃のストレスを発散する一日となりました。