インターネットを利用していると、突然画面上に「警告」などと表示され、けたたましいアラート音とともにカウントダウンが始まり、「ウイルスに感染しています。あと〇秒でデータが失われるので直ちに●●まで連絡してください」などとメッセージが表示されることがあります。このような表示を信じ、慌てて連絡先とされている電話番号に連絡すると、修繕のために必要であるという理由から、様々な個人情報を聞き出されたり、場合によっては金銭を要求されたりするという被害が増えています。このような詐欺手法を「サポート詐欺」などと呼び、インターネットの利用が広がるなかで増えてきています。
万が一、パソコンやスマートフォンを利用している際にこのような表示が出てきた場合には、慌てずにまずは表示を消すことができないか、試してみましょう。消すことができない場合には、一度インターネットを閉じてしまうか、場合によってはパソコンやスマートフォンの電源を落としましょう。本当にウイルスに感染した場合には、利用者が知らないところで感染が広がることが多く、感染してすぐに警告画面が出るようなことはほぼなく、詐欺を疑ってください(利用者がすぐにウイルス感染に気付けば他人に広げてしまう恐れが少なくなり、ウイルス開発者の目的を達することができなくなります。ウイルスは感染していることに気付ないからこそ、恐ろしいのです)。これらのサポート詐欺のなかには、実在する「Microsoft」などの名前を騙っていることもありますので、注意が必要です。
このような画面が出る場合には、利用者がアダルトサイトやギャンブル関係のサイトなど、家族などに利用を知られたくないサイトを閲覧している場合が多く、利用者側も後ろめたい気持ちなどからサポート詐欺に騙されてしまうことがあるようです。家族に秘密にするために、無理をして自分で解決しようと連絡先に連絡し、結果的に大きな金銭的損失を被る例が後を絶ちません。万が一、インターネットを利用中にこのような警告画面が出た場合には、記載された番号に電話をかけずに、落ち着いてシャットダウンをするなどしてパソコンやスマートフォンから離れるようにしましょう。