2016年10月4日,郡山市の名倉地域公民館からのお招きで,「終活講座」の講師を行いました。
郡山市及び周辺地域の公民館等が主催する法律講座などのイベントに,公民館からのご要望をいただいて,講師として招かれることがあります。当事務所では,地域貢献活動として,できる限りご要望にお応えしています。今回は,名倉地域公民館が主催する高齢者学級「名倉学園」のカリキュラムの一環としての「終活講座」の講師にお招きいただきました。
「終活」とは,比較的最近使われるようになった言葉ですので,ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。人生のエンディングをどのように迎えるか,その準備や整理を考えることで,自分らしく今を生きることにつなげていくことを,学生の「就職活動=就活(しゅうかつ)」に引っかけて,「終活(しゅうかつ)」と呼ばれるようになりました。
「終活講座」では,人生のエンディングを迎えるにあたり考えておかなければならない,財産管理の問題と遺言について,法律や制度の紹介を交えてお話しさせていただきました。
高齢者の財産管理については,老後の生活の蓄えとして一定の資産を持っている方が多い一方で,判断能力の衰えや寂しさにつけ込んだ悪徳商法の被害に遭ってしまうケースや相続争いの前哨戦に巻き込まれてしまうというようなケースもあります。
そうしたケースについてご紹介し,そうした被害にあわないためにどうするか,あるいは亡くなった後の相続争いを少しでも防ぐためにどうするかという観点から,成年後見などの財産管理の方法,そして遺言の上手な書き方などについてご説明しました。
公民館での高齢者学級に定期的に通われている向学心旺盛なみなさんですので,熱心に聞いておられ,終了後は質問などもお寄せいただきました。こうした方々なら,きっと,今回のお話を上手に参考にされて,自分らしいエンディングを迎えられることだろうと思いつつ会場を後にしました。
郡山地域のみなさま,公民館の講座などで,当事務所の弁護士にお会いになる機会があるかもしれません。その際は,どんどんご質問をいただき,疑問を解消していただければ幸いです。